アドラー心理学では「人間のすべての悩みは人間関係からくる」とみており、出世するためにはコミュニケーション能力が重要といわれ出世に限らず仕事をうまくこなすためには、コミュニケーション能力は必須のものです。コミュニケーションというと他人関係を思い浮かべますが、それだけではありません。出世が上手な人は、自分とのコミュニケーションも上手いのです。
自分とのコミュニケーションとは、自分自身の心模様、「自分は今、イライラしている、落ち込んでいる」あるいは、御機嫌など自分の感情の状態を理解することです。
私達は感情に左右される動物です。これは本能なのでどうしようもない。感情を押し殺そうとしても何かしらの「気」を発してしまいます。「空気を重くする」というのも「気」のしわざです。また逆に感情がほとんど表に出ず、どんな状況でも表情がほとんど変わらない人がいる。このような人は、感情をコントロールしているのではなく感情が乏しいだけということが多いのです。
感情が乏しいと、感情に振り回されるリスクは少ないが他人の気持ちを理解して先回りして行動するという出世において極めて重要となる行動が不得意です。
重要なのは感情を抑えることではなく自分が今どのような心模様、精神状態にあるのかを理解することです。
何よりも出世においてプラスになるのは、自分とのコミュニケーションができるようになると、他人とのコミュニケーション能力も向上してきます。
上司からの一方的な指示出しや気分的な発言にイラつくケースは数え切れないほどあるだろうが多くの場合、部下は上司の何に怒っているのか分かっていないことも多いのです。
上司の言い方や表情など表面的な部分にイラついているのかもしれません。あるいは、優柔不断さや自分勝手さなど、内面的なところが気に入らないのかもしれません。
上司の性格は変えられないし、もっている素養も悪いままであると思いますが、先ずは、
(1)使う言葉を“肯定的な言葉”に換える。
(2)相手にとって嬉しい言葉を意識して使う。
ことで相手の自己重要感を満足させる練習を重ねている内に自分の心模様(喜怒哀楽)とも付き合い上手になります。上司が側に置きたい存在=出世をするカギの1つです。
もし、中々、出世出来ずに「この会社にはやり甲斐ない」と感じてるなら、自分とのコミュニケーションは上手くいっているのか?内心に問いかけて下さい。
感動の扉
心体開花コーチング沖縄
プロ・コーチ いなみ みこ